第8回白川静漢字教育賞
 
 福井市出身の漢文学者、故白川静さんを顕彰する「白川静漢字教育賞」(県、県教委主催)の表彰式が二十七日、福井市の県立図書館であり、県内外の十六人が受賞した。一般の部の最優秀賞には、子どもが学びやすい漢字教材を開発した滋賀県甲良町の元小学校教諭、上野芳樹さん(69)が選ばれ「教材は子どもたちが夢中で取り組んでくれている。この学習法をもっと広く知ってほしい」と喜びを語った。
 上野さんは二〇一六(平成二十八)年から滋賀県内の元教員らでつくる「子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育研究会」の共同代表として活動。漢字の読みを重視した学習を促す「漢字音読名人」など数冊の教材を作製し、地域の小学校に無償で配布した。「何年もかけて取り組んだ粘り強さ」などが評価された。