家庭における「主体を起こす読み優先の漢字教育」

①ある家庭での取り組みが、この「主体を起こす漢字教育研究会」の出発点でした。その理念を学校でどのように展開するかを具体化したのが現在の5つの教材です。そして既に1000人を越える児童が各学校でこのような学習形態をとっています。そしてアンケート調査、統計的な調査でもその良さの傾向が出ています。当研究会では、自信を持って、学校は勿論、この理念に沿った取り組みを、家庭でもお勧めします。

②このサイトにアップしている「一日一漢字」「音訓カルタ」は家庭でも楽しみながら取り組める教材ですので公開いたしました。「一日一漢字」は、保護者の人生経験に基づいた面白いトーキングが子どもの発言を促しアイディアを引き出し、字のイメージを活性化させるでしょう。音訓カルタでは是非遊びましょう。

・家庭で、「一日一漢字」の画面を見せるととても興味が触発され、どんどんやるように見える子がいます。でも注意して下さい。どんどん進んで、やってもやっても漢字があるので(1000文字越えますから)一週間で飽きて辞める、というのは警戒しましょう。一日に「お楽しみ10分」くらいに決めて、一日一漢字以下のペースで、カルタなども取り混ぜながら、毎日続ける方がずっと効果があります。一日に新しい漢字をたくさんやっても身体が覚えません。線香花火的使い方はお薦めしません。

③家庭におけるその他の教材は、「一日一漢字」教材を基礎に置いて、実は親子で作り出していくやり方をします。その為独特のダイナミックな展開と、その子の為だけの世界で唯一のテキストが出来あがります。そのテキストを基に、音読から始まり、充分読めてから書く、そうして文章語の世界を獲得していくのです。このやり方、考え方は、学校と全く同じです。

④発達障害が最近では大きなテーマになっています。漢字の習得の難しい子には、この家庭バージョンが役に立つでしょう。学校においても、漢字習得の困難な子には、この読み優先のやり方は有効です。