「漢字科」という考え方

  まず、最も基本的な問題として考えておきたいのは、漢字指導の位置付けです。
 漢字は国語科の指導内容として指導要領に定められており、従って国語の時間に指導するものだということに誰も疑念は持ちません。しかし、果たして漢字の習得の責は国語科だけが負うべきものでしょうか?算数や社会、理科の教科書もすべて、その学年の配当漢字を使って記載されています。そして、その教科書を読んで学習しているわけです。とすれば、大工さんが家を建てるのに、のこぎりやかんなの道具を使える技術を持っていることが必須であるように、漢字の習得は、全ての教科の学習に取り組むために必要な必須の技術です。そう考えれば、漢字を国語科の範疇で捉えず、すべての教科の学習を支える基礎学科という独立したイメージで捉える方が妥当ではないでしょうか。以下の構想はこの考えに立って展開していきます。